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■ 母の日礼拝・神の人、ドルカスの死 / 使徒の働き9:36~43 (2005-05-08)

ヨッパという町にクリスチャンの集まりがあり、その中心的な人物である女性がいた。彼女の名はドルカス。女性でありながら、原始キリスト教会の時代で早くも「女の弟子」として語られている。彼女は独身の婦人達を助け、施しをしていた。ところが彼女はその命を召され、周囲の人々は悲嘆にくれた。人々はペテロが近くの町にいると聞き、ペテロを呼びにやった。
 

 英語でCと言う頭文字をもつ二つの言葉がある。一つはCharity(施し)でもう一つはCear(世話)である。ドルカスは神に仕えると同時に、この二つにおいて人々を助けていた。キリスト教は博愛の精神に基づく?いいや、聖書の神が人間を変え、博愛精神を注ぎ込むのである。愛のなかった者、知らなかった者が、神の愛にふれ、かたくなな心がほどかれて、愛の人となるのである。故に今までがどんな人間性であれ、まったく関係ない。イエスの愛を知り、彼の言葉と行動にふれるなら、人間性が変わる。180度変わった、と言う人は世の中に幾らでもいる。みな、イエスの愛によって変えられたのだ。
 

 賛美歌510番に心打たれる詞がある。
 

まぼろしの影を追いて 浮世にさまよい 
うつろう花に誘われてゆくわが身のはかなさ
春は軒の雨 秋は庭の露 母は涙乾く間なく 祈ると知らずや
 

 この歌の4番は更に胸を打たれる。

 

 汝(な)がために祈る母の いつまで世にあらん
 とわに悔ゆる日の来ぬ間に とく神に帰れ
春は軒の雨 秋は庭の露 母は涙乾く間なく 祈ると知らずや
 

 

母はわが子の無事と成長を忘れることはない。
 昔は大体そうであった。しかし、現代は必ずしもそうではない。中には動物や鳥にも劣る母もいる。何故、こうなったか?生活の豊かさが、イエスが言う「心の貧しさ」を奪ったのだろうか。そうかも知れない。目の前の利得や自分の欲を満たすことだけを求めてゆく。便利がありふれた生活は、楽しみが更に身近になり、その果てに人の心を荒んだものとするのかも知れない。人々は益々利己的、自己中心的になり、他者の命と平安を無視してまでも、己が満足することだけ求めるのか。だが、根本的な原因がある。それは、この国民の心と魂には「創造主が存在していない」ことである。これが決定的要因である。イスラエルであろうと、キリスト教国であろうと、親子関係の問題はなくならない。だが、この日本は確かに異常である。
 

イザヤ書49:15は言う。「たとい、女達が忘れても、このわたしはあなたを忘れない」誠に神の愛は私たちを見捨てない。私達がどこにいても、何をしていても、神の愛は変わらないのである。
 

ドルカスのようでありたい、と誰もが願うであろう。そして、あなたも彼女のようになれる。どうしたら?ではなく、神によってである。神が為したもうからである。私の中に、そうなれる要素があるか否かではない。我らの主は無から有を呼ばれるが、無の中へ有を置いてくださる方であるのだ。このことがあなたの中に起こるのである。無に等しき小さい者の中に、神が神の有を置いて下さるのである。神を信ぜよ。神に託せよ。この方を礼拝せよ。信仰とはこのことなのだから。
 

ペテロはドルカスの遺体に向かって叫んだ。「ドルカス!起きよ!」
 彼女の目は開き、起き上がった。神が彼女に再びの命を与えたもうたのである。願わくば、我が母も、と思わずにいられない。生前、出来なかった親孝行をしたい。もっと話したかった。もっと一緒にいたかった。これがすべての子供たちの願いでもあるだろう。だが、母は戻らない。願ってもドルカスのようには行かなかった。
 

 私が神学校の二年生の時の冬のある日。未明に母は死んだ。誰にも看とられずに、一人旅立った。私にはそれがたまらなかった。せめて、見送りたかった。その晩も私は神学校の教室にいた。帰り道、新宿駅のホームから見上げると、高層ビルの明りが、霧の中に小さくうっすらと灯っていて、私には何故かそれが母の魂のように思えてならなかった。胸が痛かった。末っ子の私を大事にし、いつも忍耐と寛容の限りを尽くし、見守ってくれた母を思い出す5月の第二日曜である。どれほどの親孝行をしても、これで十分、はない。母の愛はそれほど強い。そして、神の愛はそれよりはるかに深く大きい。
 

 

 

 

 

 

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