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■ 信仰・唇と心の温度差 / マルコの福音書7:1~8 (2005-06-26)

June 26, 2005

人間、実に厄介な生き物である。人間である自分がそう思うのだから、創造主は特に強く思われるに違いない。神の忍耐に、ひれ伏すしかない。そんな人間のために愛する我が子を十字架に追い立てたのだから。
 「神は絶えずアーメンなるかたである」と、聖書が言うとおり、神は決して御自身を否定されない。つまり、神さまは考えられるところと、行動されるところがすべて同じ、ということである。考えと行動がどうもちぐはぐな私達。内心と語るところが正反対の時だってある。日本人など、その道においては天才である。そして、あのパウロだって、その部分では大いに悩んだ。「しようと思う善が出来ずに、したくない悪を行ってしまう」とローマ書で嘆いている。しかし、彼の偉大なところは、そこのところで自分の中のどろどろの罪を明らかに認めたことである。そこが私のような凡人と違うなぁ、とつくづく感服した。パウロは自分の情けなさ、どうしようもなさに出会った、その場所で待っておられた十字架の主に出会った。そう、そこでこそ、イエスに出会える場所なのである。「誰がこんな惨めな者を救ってくれるのでしょう?」と自問詰問する場所で、「私達の主、イエス・キリストの故に神に感謝します。」と告白できたのである。
 

 「あなたがたは口先で神を敬うが、その心は神から遠く離れている。」と律法学者はイエスに言われた。神の言葉を学び、礼拝している者にとっては非常に耳の痛い言葉である。決して私のことではない!と言い得るクリスチャンがどれだけいるのだろう。まさに一人の人間とて一枚岩ではない。金太郎飴のようにどこを切っても同じ顔が出てくるものでもない。仮に人間の心をMRIのような断層写真で撮れるとしたら、間違いなく我々は赤面の至りであろう。正直に自分の心に向かい合うなら、苦もなく出会うのは自我であるからだ。
 

感性、素晴らしいものである。人間が人間たる所以(ゆえん)でもあり、感情、喜怒哀楽、情緒、沈思黙考・・・すべて感性と言う分母から生まれ、派生している。人それぞれ違いはあれど、なくてはならないものである以上に、皆持って生まれて来ているものであり、色んなものが入っている心の引き出しと言える。だが、その感性が一度立場を変えると、これほど厄介なものもない。ある場合、感性は理性、意思によって制御されるべき欲望でもある。クリスチャンにとっては内面の戦いの敵ともなりうるのだ。
 

 律法学者達は、イエスの弟子が手を洗わないで食事をするのを見て、途端に文句を言った。彼らは衛生上からではなく、宗教的と言うより律法の拡大解釈から批判したのである。イエスの弟子達が間違っている、と感じたのである。だがイエスは彼らを即座に問い詰めた。「あなた方は神の教えを捨て、人間の言い伝えを守っている。」
 

 私達はこのやりとりから何を学ぶのだろう。社会、家庭、教会で、すべての人にすべて同じ感情と気持ちで対応できているかと言うと、決してそうでない。大した理由もなく、ある人を敬遠したり、僅かなことで生理的に拒絶したりしていないだろうか。そこに自分の感性が活き活き?と働いてしまっていないだろうか。クリスチャンの敵は、自分にとって一番身近にいる。まさに我がうちに存在している。なんとも気がつきにくいところに、潜んでいる。なぜならば我が性質の一部として、切り離せないところにいたからだ。
 

 

パウロの言葉をもう一度読む。
 「私は私のうちに善が住んでいないのを知っています。それが私のうちに住み着いている罪なのです。」パウロは、キリストに近づけば近づくほど、己の中に罪を見出して行った。実際、それが真理である。私達はキリストから遠く離れていた頃、己が内に罪など見えなかったのだから。キリストに近づくほど、自分の心が神の光、聖なる光とキリストの真理によって、炙り出されるのだ。この場所は決して居心地が良くない。だが、ここでこそ、自分の罪がイエスを十字架に押し上げ、彼を殺し、同時にその場所で、自分がイエスと共に十字架で死んだ、と認めることができるのだ。

 

「この民は、口先でわたしを敬うが、その心はわたしから遠く離れている」(マルコ7:6b)
さて現代クリスチャンの私達の今は、いかがであろうか?
 

 

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