■ 限界という場所で神は待つ / 第一ペテロ2:17~24 (2010-04-25)

ペテロの手紙の中で何とも受け入れがたい文面が2章に点在する。 異邦人世界に身を置かねばならなかった当時のキリスト者達への進言だった。 たとえ如何なる国のいかなる指導者であろうと、その国とリーダーに従いなさい。 主の故に。。。。 仮に不条理のゆえに打ち叩かれようと、それこそ喜びに値するものである、と書いてある。う~ん、現代この日本に生きている者には実に葛藤が湧き起こる。 まさに忍耐と信仰が試される場面である。

エル・シャダイ・・・私の好きな言葉である。全能の神、神は全能、創世記17章でアブラムに語られた神の自己紹介だった。 私達はエル・シャダイを信じている。だが、信じていることと実際の対応が異なる場合が多い。 つまり、頭で信じてはいても心が伴わなければ、対応は自ずと違って来る。 ここが人間の複雑な構造であろうか。そして人間だからこその難しさであろうか。

私達は自分で取り組める範囲、可能な限りは凡そであるが把握している。 いよいよとなって、これ以上は無理と思うとき、私達は神に助けを求める。 非常に人間的であるが、昔のイスラエル同様、如何ともし難い部分である。 そこで「限界と言う場所で神は待つ」と考えた。 人が尽くせる力を失い、何物に対しても希望が途絶えたところ、それが限界であろうか。 しかし、神はそこにおられる。そこで待っておられる。 困った時の神頼みではない。神はそこで待っておられることを知ると、希望も勇気も湧いてくる。 クリスチャンとは実に幸せ者である。

健康に限界がある。能力、体力、心、忍耐、すべてに限界がある。 人間とは実に有限なる生き物である。 この天地において、無限永遠なる存在はエル・シャダイだけである。 私達が本気でその神に会いたいと思う場所は、可能の限界を超えた極限地点である。

そして信仰にも限界がある。 つまり、普通に生きて普通に信じていること自体には限界があるということだ。 限界は思いがけなくやって来る。そしてそこに立たされたとき、人は各も己の弱さと脆さに出会ってしまい、茫然自失する。 ピンチである。実に辛く自信も失い、絶望の崖っぷちでもある。過ぎたった日々が夢のようにさえ感じて、今、その夢は覚めたのか、と思ってしまう。 だが、人はそこでエル・シャダイに出会うのだ。 エル・シャダイは私達に出会うべく、待っておられるのだ。

聖書を何気なく読み飛ばすことの何と多いことか。 神経を集中して読み直してみたとき、そのことが分かる。 例えば、創世記15章に神がアブラムに語られたことばがある。 『アブラムよ、恐れるな。わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは非常に大きい。』 ここをしっかり見つめ、想像力を働かせると何が見えてくるか。 アブラムはその頃、ある意味神に絶望を感じていたのかも知れない。 つまり彼は限界に置かれたのであろう。 神の言葉と約束だけを信じて、遠いウルから妻としもべ達を連れて出てきた。 彼はその後、多くの富と家畜を得た。神は彼を豊かに祝福された。 だが、アブラムが最も期待していたことに関しては、一向に何らの兆候さえ見えて来ない。 それは彼の跡取り息子が今だ不在という現実だった。 アブラムの心に浮かんだのは、彼のしもべエリエゼルが相続人になるのだろうか、ということだった。 アブラムは神を信じていたが、その事は余りにも神に申し難いものだった。 それを言ってしまえば、神の全能を否定することになるからだった。だが、そのことこそ、神を信じるか否かの瀬戸際だった。 その様なアブラムの不安な思いを察した神は、神の方からアブラムに言葉をかけられた。

『アブラムよ、恐れるな。わたしがあなたの盾である。』 その後の場面を聖書から読んでいただきたい。 神はアブラムに信仰をリセットされるどころか、更に大胆な信仰を下さったのである。 旧約聖書で最も美しい場面がそこに展開する。

そして、彼を外に連れ出して仰せられた。 「さあ、天を見上げなさい。星を数えることができるなら、それを数えなさい。」さらに仰せられた。「あなたの子孫はこのようになる。」 彼は主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。また彼に仰せられた。「わたしは、この地をあなたの所有としてあなたに与えるために、カルデヤ人のウルからあなたを連れ出した主である。」

あなたの限界で、あなたの全能の神(エル・シャダイ)が待っておられる。

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