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■ 出身はアンテオケ神学校 / 使徒の働き11:19~26 (2011-08-28)

試練という言葉、私達にとっては悲観的、ネガティブに思えてならない言葉である。
だが、聖書全体、そして神さまのみ旨においては、決してそうではない。
 試練とは時間帯で言うならまさに暗き闇であるが、間もなく朝が訪れる瞬間でもある。
 

ユダヤ民族は神の選民である。神の栄光が現されるために選び出された民族である。
 彼らは歴史の中で限りなく辛酸を舐めさせられた。
 民族はその度に離散(ディアスポラ)を余儀なくされた。その痛みの中でも彼らは信仰を失わず、かえって苦しみに持ちこたえる強さを養っていった。
そしてクリスチャンの誕生にも、類似点があった。
 

イエスが殺され、3日目によみがえられ、天に上られた後、キリストの弟子達は驚異的な力を与えられ、キリストの福音とイエスの名を広げて行った。
エルサレムはナザレのイエスの名前と福音が洪水の様に満ち満ちてしまった。
だが、間もなくキリスト教徒たちは遂に離散を余儀なくされた。
それは大勢のユダヤ教祭司たちがイエス・キリストを信じたことと、キリスト信者達の死をも恐れぬ強い信仰を知った、時の権力者と圧制者たちの迫害によるものだった。
とうとうユダヤ人キリスト者達はユダヤを逃れ、北へ北へと迫害を逃れて行った。
そして逃亡過程の最中、救いの神は異邦人達にも救いの手を伸ばされた。
 

 現在のシリヤにあったアンテオケという都市は、当時世界的な町であった。
ローマ、アレキサンドリヤに次ぐ、この都市は交易、商業が発展し50万人の人たちで賑わった。
 繁栄に満ちた町に、享楽と歓楽が同居することは自明の理であったろう。
しかし、世界で最初のクリスチャンと呼ばれた集団がアンテオケで誕生した。
 大勢の異邦人の救いの知らせは保守的なエルサレム教会を揺さぶった。
そしてバルナバという謙遜で信仰深い人を派遣されされ、現地を目の当たりにしたとき、バルナバは、このアンテオケに最も必要な人材を思い出し、100キロの道を旅し、キリキヤノのタルソの町にいたパウロを探し出して連れて来た。
 

そのパウロこそ当時、まさしく二人といない人物であった。
 旧約聖書、律法、つまり神のことばを熟知した人。
ユダヤ教に染まりきっていたパウロこそ、復活のイエスと劇的な出会いをし、その思想と人生を180度変えられた人であった。
 知識面で神の言葉という基盤があり、霊性面で神に出会いキリストを心と肌で知り、現実面で信仰者として生きるべき道を既に体験したパウロこそ、選びの器であった。
アンテオケにおいて『その道の者』は呼び名を変えられた。
 「キリストのもの」「クリスチャン」と周囲からは、やや中傷、揶揄めいた意味で呼ばれることとなる。
 約1年、パウロやバルナバの指導により、彼らは熟練したキリストの弟子となったのである。
 

 現代の教会でも「弟子訓練」「信徒訓練」はなされている。
だが私は、この日本ではやや淋しい様に感じている。
 一つに指導者が、弟子訓練に重きを置いている教会が少ないと思えること。
 二つ目は弟子訓練を受ける必要があると自覚するクリスチャンが少ないということである。
 

 傲慢かとも思うが、私の出身は「アンテオケ神学校」である。
そういう名前の神学校があるわけではないが、意味合いとして、そういう環境を通らされたからである。
つまり私はキリストの弟子であると豪語できないが、目指す道はキリストの弟子以外への道は私にはない。
すべてのクリスチャンはキリストの弟子を目指すべきであると思う。
キリストの弟子とは何であるか、一言では表現できないが、『弟子たる云々』は各人がおぼろげながらも持っていると思う。
 

たった1年で「あの群」は、彼らの周囲の人々から「クリスチャン」と呼ばれた。
 私達だって、たった1年でキリストの弟子になれるのだ。
 何年も何十年も信仰生活を継続してきた人は大勢いる。
ならば、その人たちは「キリストの弟子」という言葉を聞いて、何を感じるだろうか?
 他人事と思うわけではないと想像するが、自分ごとと思っているわけでもないのが悲しい。
 

この世の快楽の集合体の様なアンテオケという都市から、およそ似つかわしく無いクリスチャンと呼ばれる群が生まれたことは、「神の摂理」であって、人間の道理と見解からではない。
 

 

 

 

 

 

 

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