■ 旅立ち / 創世記28:1~22 (2012-11-18)

日本でも凡そ終戦前まで、人間世界は狭かった様に思う。 つまり居住している地域が変わると、他の地域に住む人間性にどことなく違和感を感るのが人の常であった。 そこで、何かと頼りたく枝道は広がるも、どこかで繋がっているころ安心し、頼りにし易かったのだと思う。 開かれていない社会は凡そ、親戚縁者の道筋が安心できた。 遠くから嫁を迎えられたのは、そういった縁戚関係があったからだ。

旧約聖書の時代、まさに家族構成は血縁関係を辿っていた。 エルサレムから500キロ真上に上り、西へ200キロほど進んだところに「パダン・アラム」という地がある。 ここは父祖のアブラハム達が、かなり長い居住したところで親戚が住んでいた。 イサクとリベカは、息子ヤコブをそのパダン・アラムエへ送り出した。 アブラハムが長い期間、住んだ地であり、リベカの出身地だった。

先ず一つにヤコブを兄エサウから引き離すことだった。 長子の権利と祝福を騙し取られたエサウの怒りが覚めるまで、ヤコブとエサウあを距離的にも時間的にも離す目的だった。 もう一つは、知れた親戚からヤコブに嫁をとらせるためだった。

家を出発して二日、三日、ヤコブは荒野に一人置かれた。 日は暮れて孤独な夜の闇が彼を覆った。 猛獣も盗賊もいつ襲って来てもおかしくない様なさびしい場所だった。 父、母、そして兄へのそれぞれの思いがこみ上げて来たであろう。 三人への申し分け無さ、後悔、懐かしさは離れてみればこそ、ヤコブの胸に強く迫るものがあり、不安も入り交じり眠りも浅かった。 石を枕にし、浅い眠りが彼に訪れた。

そしてまどろむ中で、ふと夢を見た。 何と天から地に向けて梯子が下ろされ、御使い達がそこを昇り降りしているではないか。 そして主が彼の傍らに立っておられ仰せられた。 「わたしはあなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。わたしはあなたが横たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫とに与える。 あなたの子孫は地のちりのように多くなり、あなたは、西、東、北、南へと広がり、地上のすべての民族は、あなたとあなたの子孫によって祝福される。 見よ。わたしはあなたとともにあり、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」

夢から覚めたヤコブは驚きそして恐れ、言った。 「まことに主がこの所におられるのに、私はそれを知らなかった。 この場所は、なんとおそれおおいことだろう。こここそ神の家にほかならない。ここは天の門だ。」 そして翌朝早く、ヤコブは自分が枕にした石を取り、それを石の柱として立て、その上に油をそそいだ。

「何だ、たかが夢か・・・」とヤコブは思わなかった。・ 彼は自分が見た夢と、主のことばを自分の心に刻んだ。 そして今初めて、祖父アブラハムが信じた神、そして父イサクが礼拝していた神を知った。 つまり、彼の人生で初めて出会ったヤハウェに頭を垂れて、今から先が守られることを祈った。

さて、あなたはいつ、聖書の神、唯一生きておられる主に出会ったのであろう。 あの日から、あなたの人生に大きな変化がもたらされた。 それまでの自分中心の生き方から、キリストと共に生きる人生、生き方、考え方に変えられた。 世界を見渡す広い視野と考え方、そして人生における価値観、すべてにおいて新しい人間性が加わったかのではないだろうか。 それとも単に理想的な考え方の一つが加わっただけであったろうか。 リフレッシュに最適な一冊の書として、聖書を考える程度であろうか。

ヤコブの神観は、その日から変わった。 彼の生きる眼差しは、隙あらば騙し取り、貪り取られる世界から、神の御目を意識する世界に変わっ。 確かに今は頼れる両親、そして兄、更に彼を取り巻くしもべ達も居ない。 しかし、彼には神が共におられることを知った。 今から向かう見知らぬ土地でどの様なことが起ころうと、彼は既に孤独ではなかった。

果たして21世紀の今、あなたの環境は如何であろうか。 人間が中心のこの世には神の完全支配される環境など殆ど無い。 しかしエルシャダイの神は、私達が生きる場所のどこにでも臨在し給うのである。 やがてこの人生が終ろうとも、天の門をくぐった者であるならば、間違いなく天の国に続く一本の道が敷かれた。 仮に世界のどこで生きるにせよ、キリストに至る道を歩み続けよう。

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