■ 十字架は人生の岐路 / ルカ23:8~48 (2013-03-24)

殆どの人は、その人生のどこかで十字架に出会ったことがある!と思う。 それはキリスト教会の建物であったかも知れない。 クリスチャンであったかも知れない。 コンサート、結婚式、葬儀、路傍伝道者の呼び掛けの声、映画などであったかも知れない。 ありとあらゆる機会を通して、神さまは私達に出会おうと待っておられた。 だから人生という道すがら、人は十字架を見たり、眺めたり、すれ違ったり、視界の一部で出会ったりしていたと思う。

十字架は人にとっては(人生の)岐路であると思う。 つまり、十字架が示す方向へ進むのか、若しくは自分が望む方向を選ぶのか、である。 十字架の岐路で、イエスを選んだ結果、クリスチャンになった私達であるが、クリスチャンになった今だからこそ、更に十字架が頻繁に岐路と迫って来るのを感じた次第である。 主に従う道か?己の意思を優先するのか? すべて岐路である。

私がクリスチャンになって暫くしたとき、自身は人生のどこで十字架に出会ったかを考えてみた。 教会など一つも無い田舎の村落には、お寺と観音堂があるだけだった。 風習のすべてにそれらが関わっていた。 凡そ十字架には縁がなかったと言える。 しかし、10代後半に見た「エレファント・マン」という映画。 あの中でエレファント・マンが詩篇23編を語る場面が、妙に心に沁みこんだ。 それは私が初めて聞く聖書の言葉であった。 更に「汚れなき悪戯」は衝撃に近いインパクトがあった。 純粋な心には穢れもなく、神はそういう魂を本当に愛されるというメッセイジだった。 そして人の心は神の種(DNA)を生まれつき包含している。 単に良心の咎めという以上に、生きて私に訴えるものがあった。 心臓の鼓動の様に、それは動いていた様に思う。

イエスが十字架につけられる日。 「ピラトとヘロデ王」は、その日から仲良くなった。」という聖書の言葉がいつも気になっている。 仮に仲の悪い者同士であっても、共通の敵を持つとか、共通の悩みを持つとか、共通の価値観を持てたとしたら、犬猿の仲だって変わるのだと教えられた。 総督ピラトはイエスがガリラヤ人ということで、捉えたイエスにヘロデの審判を仰ごうと彼の前に突き出したことが十字架の前夜にあった。 ヘロデはピラトに自分の立場を尊敬されたことに気を良くし、これまでのわだかまりは消えた。 彼ら二人はイエスを肴(さかな)にして、新しい関係を築けた。 彼らにとってイエスは救い主とはならなかったが、生涯忘れ得ない存在となった。

ユダヤ人が選んだ裁判は、イエスを十字架に掛けることにより一人の恩赦が発生した。 命拾いしたのは、バラバという殺人犯であった。 死刑を待つ身の極悪人であったバラバ。 バラバと言う名前は(バル・アバ)つまり「父の子」という意味である。 私生児として生まれた所以であろうか。 「父の子」(バル・アバ)の生い立ちは、やはり厳しい現実であったかも知れない。 ぐれた若者はブレーキ知らずの人生を引き返すことなく、行き着く所まで突っ走った。 結果、死刑を待つ身になったのか。 だが、バラバはイエスのおかげで命拾いした。 あの日、彼の人生にイエスがあきらかに通りすがったからである。

「クレネ人・シモン」 エルサレム参拝に来ていたシモンは、十字架を担いで刑場に向かう行列に出くわした。 三人の受刑者の仲でも、特によろめきながら進むイエスを見兼かねたローマ軍の隊長の計らいで、シモンが代わって十字架を担がされた。 その日はシモンにとって生涯忘れえぬ日になったことは間違いない。 シモンもイエスの十字架上での態度と、その叫びを聞いていたと思える。

マルコの福音書15:21はシモンをこの様に紹介する。 「アレキサンデルとルポスの父でシモンというクレネ人・・・」 ローマ人への手紙でパウロが語った一節。 「神によって選ばれたルポス・・・」 私の憶測だけかも知れない。 しかし、そこにあの日、イエスに代わって十字架を担がされた父の話を幾度も聞かされたルポスがクリスチャンとなった経緯は決して難しいことではない。

イエスは限りなく多くの人々の人生を変えられた。 それは彼が出会ってくれたからである。 そして折角出会ったのに変えられない人生も多くある。 世に帰って行った魂も少なくない。 それでも、主は今日もどこかで一つの魂に出会うために待っておられる。

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