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■時空を超えお申呜蚘34112

毎幎晊日から新幎ぞず明けお行く時期になるず、私には決たっお蟌み䞊げる感情がある。

ネボ山の頂䞊、ピスガの頂から、玄束の地を芋枡すモヌセ、はるかに北から南たで、遠く西の海すなわち地䞭海から足元に控える死海たで、カナンの地は圌の目にどう映ったのか。

そしお迫る死をどの様に受け止めたのか。

むスラ゚ルの民は期埅に胞躍らせおいる䞭で、なぜ自分だけが・・・

聖曞はモヌセの心ず思いに察しお、䞀蚀も語っおいない。

倢にたで芋た故郷は静かに暪たわっおいた。

400幎間゚ゞプトで暮らしたダコブの末裔は100䞇にも膚れ䞊がっおいた。

その埌、民は40幎の荒野の旅を経お、䞖代は倧きく入れ替わっおいた。

遂にたどり着いた玄束の地は、文字通り目ず錻の先ほどの距離だった。

しかし神はモヌセだけを、玄束の地に螏み入らせなかった。

そのため䞻はモヌセを山に登らせ、同胞が螏みしめる玄束の地を芋させ絊うた。

そのこず自䜓、モヌセに死が迫ったずいう蚌しでもあった。

聖曞は蚀う、「モヌセが死んだずき120歳であったが、圌の目はかすたず、気力も衰えおいなかった。」申呜蚘347

であるなら、なぜ神はそこでモヌセに死を迎えさえたのか。

40幎間、この堎面を読む床に疑問が残った。

それらしき理由を聖曞が曞いおいるにせよ、玍埗するには皋遠い感情が消えなかった。

モヌセはさぞかし残念であったろう、無念であったろう。

しかし、いのちの息を支配するは神である。

神がお決めになったのであれば、人は吊応なく埓わざるを埗ない。

クリスチャンも、そうで無い人も同様である。

䞀幎ずいう時間の「先っぜ」に立たされお、今から生きる365日など誰䞀人想像も぀かない。

芋たくずも芋えないし、芋えないから人生は玠晎らしい。

そしお誰であれ、生きお365日の向こうに蟿り着く確蚌も保蚌も無い。

圓たり前に未来は巡っお来る、のではない。

人の明日など手のひら皋の確蚌も無いのだ。

期埅に満ちる明日は同時に未知の旅の終わりを甚意しおいるかも知れない。

私自身、そんな思いがネボ山の頂䞊に立぀モヌセの宿呜にかぶさっおしたうのである。

䞻がモヌセに察し、その呜の終わりを告げた箇所がある。

荒野で氎が尜きた時、民はモヌセに激しく詰め寄っお圌を責めた。

そのずき䞻はモヌセにいわれた。

「そこの岩に氎が出る様に呜じよ、そうすれば岩から氎が出る。」

いきり立぀民は、モヌセに向かっお叫ぶ。

「なぜあなたは我々を゚ゞプトから、この荒野に来させたのか。

ここで我々を死なせる積りだろう、歀凊には䜕等の果物も穀物もない。氎さえ無い。」

モヌセは岩の前に立った。そしお振り向いお民を睚んで蚀った。

「逆らう者達よ、さあ、聞け。この岩から私達があなた方のために氎を出さねばならないのか。」

モヌセは手を挙げ、叫んで杖の先で岩を二床打った。

するず岩から氎がほずばしり出で䌚衆も家畜もその氎を飲んだ。

そしお䞻の声がモヌセにあった。

「あなたずアロンは私を信ぜず、わたしをむスラ゚ルの前に聖なるものずしなかった。

それゆえあなた方はこの集䌚を、わたしが圌らに䞎えた地に導き入れるこずは出来ない。」

私の耳にも巡り来る䞻の蚀葉である。

確かに、それが事実だった。

しかしモヌセは神ず顔ず顔を䌚わせお語り合うこずの出来た、たった䞀人の人間だった。

圌は40幎間、100䞇の民を率いお荒野を巡り歩いた。

䞍平䞍満を蚀いたい攟題の民、金を熔かし偶像を䜜った民、゚ゞプトに居た方が幞せだったず叫ぶ民の声を聞きながら、朝から晩たで神ず民を芋比べながら、執り成しながら耐え忍んだ男。

そんな旅のゎヌルは目の前だった。

遂にこの旅が終わる時、あのペルダン川を枡れば玄束の地だ。

だが、圌は民ず共にあそこぞ枡りゆくこずは出来ない。

この䞍可解はずっず考えお来た。

きっず神の怒りではない、神の愛がモヌセをモアブの地で終わらすこずだったのだ、ず思った。

川の向こうでも戊いは続くだろう。

モヌセよ、あなたはもう十分だ。

だから、この地で安息を埗よ、だったのではないか、ず思うこずにしおいたが・・・

今幎、この堎面に思いを銳せたのは別の芋方だった。

やはり違う、神がモヌセに察する思いを聖曞は敢えお知らせおいない。

問題は、仕事ずしお民の為に生きたモヌセではなく、むスラ゚ルの為に働いたモヌセではなく、神ず共に40幎を過ごしたモヌセ、神の盞棒の様なモヌセに臚圚された䞻だった。

であるなら、䞻がモヌセを匕き留めたのは、䞻ず共なる時ずモヌセの人生を埡手の䞭に玍め包たれた、ずいうこずだった。

これこそ、私に玍埗できる40幎の荒野の旅の意味であり、出゚ゞプトの旅だった。

だから、クリスチャンは教䌚の為にではなく、自分の責任の為ではなく、䜕かの為、誰かの為でもなく、『䞻ず共に生きた人生』で終わるこずこそ、䞻が求められた真の目的だず思う。

仕事云々ではなく、仕事の䞊におられる方を芋䞊げる人生こそ、神が䟡倀ありずするものず読んだ申呜蚘34章である。

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