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■天の神を父とする/ヨハネ8:38~47

今週と来週の日曜日に分け、教会では計6名のバプテスマ(浸礼)がある。

大分、以前であるが、若者たちがまとまってバプテスマを受けたことの記憶がある。

しかし、今回の人々はいわゆるゴスペル・ソング経由ではない。

つまり、その人生でイエスに出会い招かれてのバプテスマである。

これはこれで本当に嬉しいものがある。

人生という旅路の途中で信仰の必要を知り、生まれて初めてイエスに出会い、これから行く旅をキリストと共に歩むと決めたことは大いに意義がある。

独りで行く旅よりも、イエスと行く旅は心強く、旅の質も変わるし、景色も変わるだろう。

 

本来ならクリスマス・シーズンでのバプテスマ式の筈であったが、私が足に怪我をしたことにより延期になっていた。

クリスチャンになったばかりで、バプテスマを楽しみに待っていたのが、急遽延期になったことは、機先を制された思いに駆られたかと思う。

事情は異なるが、41年前の私にもそういう体験があった。

早く主の晩餐式でパンと葡萄のジュースを戴きたかったものだ。

バプテスマを執り行う私にせよ、新しい信徒さんの期待を裏切るようで申し訳なく感じていたが、まったく動けない体では如何ともし難い。

牧師の足一本奪うなら、クリスマス礼拝も、キャンドルサービスも、バプテスマも出来ないことになる。

つくづく思ったことは、果たして人の力で教会は前には進めないということ。

主キリストの助けと許し無くして、何ひとつ進まないことを悟らされた。

 

あの瞬間、踵から脊髄、頭のてっぺんまでを強烈な痛みが走った。

そして救急車。

右足の踵は無残にもV型の割れ目が二か所、裂けて変形した一か所だった。

これほどはっきりとⅤの字が見られるとは。

足は百分の一秒たりとも地面に着くことは出来なかった。

 

此処まで行くとキレイさっぱり、すべてを忘れられた。

一か月間、何が何でもおとなしくして、骨が上がって来るのを待つしかない。

そして、後悔もしない。

ひたすら今日を過ごす。

明日も思い患わない。

今日という日を過ごすのみ。

食べては寝、起きては食す。

普段、教会で言い続けていたせいか、過ぎたことなど一切悔やまなかった。

「過ぎた事をくよくよ思い煩っても何も変わらない。だから過去は悔やまない!」

不思議なもので、口癖のように言って来たことが、苦労なく実践できていた。

こんな時にそれが役立つというか自身で学ばされたというか、思わず神の摂理を感じた。

「明日のことを思い煩うな、明日は明日が心配するから。」マタイ6:34

口から出まかせのようだったが、案外そうでもなかったと主に感謝した。

その分、リハビリ段階では足の機能の復活のために、痛く苦しい時間が待っていた。

 

バプテスマ(浸礼)と滴礼(洗礼)では、受けた人にとって印象は格段の違いがある。

便利性と簡易性、大量の水を使い流す無駄を考えると、何となく「滴礼」でもよい様な思いがした不埒な牧師であるが、どっこい全く異なる感動がある。

聖書的にも、はっきり「水に浸ける」(バプテスマ)と書いてある。

教会と教団の違いによる「水喧嘩」はしたくはないが、やはり水豊かな国らしく、浸礼が良いと思った。

 

バプテスマのヨハネはヨルダン川で人々に浸礼を授けていた。

そこへイエスがやって来られ、「わたしにもバプテスマを授けて欲しい。」といわれた。

ヨハネは慌てて言った、「私こそあなたからバプテスマを受ける筈ですのに・・・」

「いや、今はそうさせてもらいたい。このようにしてすべての正しいことを実行するのは、私達に相応しいのです。」そして主はヨハネからバプテスマを受けられた。

罪も咎の一点さえも無いイエスが、ヨハネから罪の赦しのバプテスマを受けられた。

それ以降、数えきれない罪びとがバプテスマを受けた。

 

イエスを信じて魂と霊が救われた感謝と決心を、バプテスマという行動をもって会衆と教会に現す。

古い自分が死んで葬られ、新しい自分として生まれた新生を、水から上がることで表現する。

自身の新生した人生を、主なるキリストの前に置くために。

イエスに従う人生を願うために。

水から上がった瞬間、その人生で聖徒の顔がもっとも輝く瞬間である。

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