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■ ノアその2 / 創世記6:9~22 (2008-07-06)

世の中、大混乱である。原油に関わる全てのものが値上がり、特にガソリンの値段は大変なものである。そして、地球温暖化問題と食料不足。本当に終末を予兆させるような世界環境の異変であるが、冷静に考えると、人的要素が著しく多いと思う。先物取引は原油、穀物の需給を逼迫させ、バイオ燃料需要が穀物需給を狂わせている。それにしても人間が生きるために不可欠な穀物を燃料にする手は無い、と思うが・・・・

数千年前、今の日本の社会環境が既にあった。 性的モラルの退廃。暴行、殺人、人間が心の赴くままに生きたら、社会はこうなります、を地で行ったような時代であった。 体に布を巻いただけのような人々の時代と、現在ように文明が大きく進化した時代に共通するものがある。 それは、『神から離れた人間は、その心の赴くままに、悪へ悪へと転げ落ちる。』ことである。

その時代、人間は神から離れ、感情のままに本能のままに生きた。 神は人間世界を見て、「すべてを滅ぼしつくす」と考えられた。 しかし、神は一人の男に目を留められた。彼の名はノア。 聖書はノアに対してこう語る。 「しかし、ノアは主の心にかなっていた。」創世記6:8節 今の世にだって素晴らしいクリスチャンはいる。 そして、日曜には多くの人々が教会に行って礼拝している。 だが、すべての人が自分に向かい合って言えるだろうか?「私は主の心に適っている。」 う~ん、実にくすぐったくて、嫌な感じだ・・・

あの時代、人々の心に終末観など無かったし、地球環境は素晴らしかった。 生活を逼迫させるような出来事も無かった。人々は毎日、昨日と同じ生活をしていた。 しかし、神はノアだけに世の終わりが来ることを告げられた。 「すべての命あるもの、肉なるものは滅びなければならない。」 そして神はノアと彼の家族の救いのために、箱舟を作るように指示された。

雨の少ない地域、渇いた山岳地帯。 ノアは舟を作り始めた。息子に手伝わせ、毎日こつこつと作業に打ち込んだ。 長さ133m、幅22m、高さ13mの巨大なタンカーを思わせる不可思議な物を見て、当初、周囲の人々は彼らを笑いものにしたであろう。その狂気じみたノアと家族とひやかし、嘲笑したであろう。だが、ノアの作る異様なものが段々と形を成してきた頃、人々の顔から笑いは消えて、まるで未来の建築物を見る目に変わったであろう。 高度のある山岳民族は、広大な海も、大河も想像できなかったであろうし、やがて、その地域一体が水に沈むなど、考えも及ばなかった。 そして、人々はノアの生きている信仰の世界に触れようともしなかった。

神を信じるとは、そういう世界でもある。 誰かに笑われ腹を立て、陰口を言われて腹を立てるようでは、とてもノアにはなれない。 人間関係に気を取られ、社会環境に気を取られていては、ボートでさえも作れない。 ノアは、神に従うためであったが、現実面では、人々に笑われるための様な舟作りであった。 100年も先に来る裁きに備えて、ノアは息子と息子の嫁たち、孫達の救いのために信仰の証しである舟を作った。 彼が神に従う証が、箱舟作りであった。彼は人生を箱舟作りに懸けたのである。 なぜなら、ノアは神を信じ、信頼しきった人だったからである。 さて、私は何を作ろう。神に従う証しとして。

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